夏の風物詩スイカ
夏といえば何を思い浮かべますか?
花火、祭り、カブトムシなどいろいろなものを思い浮かべると思いますがスイカは外せません。
夏に食べたくなるものですし、独特のみずみずしさを持っているスイカ。
そんなスイカの魅力について書いていきましょう。
スイカとは?
緑と赤が印象的なスイカなのですがそもそもどんな食べ物なのでしょうか?
まずはスイカについて調べていきましょう。
果実を食用にするために栽培されるウリ科のつる性一年草。また、その果実のこと。
原産は、熱帯アフリカのサバンナ地帯や砂漠地帯。
日本に伝わった時期は定かでないが、室町時代以降とされる。西瓜の漢字は中国語の西瓜(北京語:シーグァ xīguā)に由来する。中国の西方(中央アジア)から伝来した瓜とされるためこの名称が付いた。
(引用:ウィキペディア「スイカとは」)
ちなみに漢字で書くと、「西瓜」という書き方になり英語では「water melon」(ウォーターメロン)といういい方になります。
スイカは果物?
スイカは果物?それとも野菜?なんて議論をされることもありますが明確に決まっています。
スイカは「野菜」です。
農林水産省ではスイカもメロンも「果物的野菜」と表記をしていますので野菜という扱いになります。
農林水産省が管轄をしている中央卸売市場や地方卸売市場では野菜として取り扱われていますね。
食べる私たちからするとデザートの食べる果物のような感覚なのですが本来は「野菜」という扱いになります。
果物と野菜の定義の違い
スイカは野菜に分類をされるということですが、野菜と果物の差というものはどんなところなのでしょうか?
例えば以下の以下のような定義や違いがあります。
・木になるものは果物、そうでないものや野菜。
・甘さで決める。
・生で食べられるものは果物、種ごと食べられるものは野菜
こんな風に果物と野菜には明確な違いがありますので理解をしておきましょう。
果実的な野菜 スイカ
スイカはスーパーや果物屋で販売をされているイメージが強く、一番購入をされる先としてもスーパーがあげられます。
しかし、野菜か果物か?という見解は人によって異なるというのが正直なところになりますね。
例えば、植物学と果樹学とでは「果物と野菜」の定義も異なりますのでスイカは野菜だとう声もあれば、果物だという声もあるのは正直なところ。
分類が非常に難しくスイカは野菜でもあり、果物でもあるたべ「果実的野菜」という扱いになるのが現実的になるでしょう。
スイカの育て方
スイカの育て方はどんなか風にするのでしょうか?
スイカは高い気温と強い光をこのむ野菜となっていますので日当たりのよい畑でよく育ちます。
水はけがよければ土壌は選びません。
植え付け時期としては5月上旬から中旬までとなっており、収穫は7月中旬から8月下旬までとなっています。
生育適温は23℃~30℃となっていますので暖かい時期に育ちます。
最終的にはかぼちゃなどと同様に畑の上にころんと転がるような感じで育ちあがります。
スイカの栄養と効果
そんな少しややこしいスイカですが、夏になると食べたくなります。
しかし、どんな栄養素があり効果が期待をできるのでしょうか?そんなスイカの効能について書いていきましょう。
・カリウム
(疲労回復、利尿作用があり夏バテの予防に効果があります)
・βカロチン
(免疫力を高める効果があります。また、体内でビタミンAに変換をされ髪の毛の健康の維持や視力維持、粘膜や皮膚の健康維持にも効果的です。)
・リコピン
(活性酸素を減らす働きを持っており、老化防止に効果があります)
・シトルリン
(血流を改善する血圧抑制効果があります)
また、果糖やブドウ糖など多くの糖質が含まれていて疲労回復に効果があるとされており、暑い夏に冷やしたスイカを食べるというのは理にかなった方法です。
他にもビタミンA、B1、B2、Cなどが含まれていますので夏に栄養補給をするには最適な食べ物となっています。
熱中症予防に最適な食べ物
スイカは90%が水分と言われています。
夏に食べる食べ物となっているスイカですが、汗もたくさんかく季節でもありますし水分補給は夏には欠かせません。
そんな体の水分を奪われる時期にスイカを食べると「糖分」「ミネラル」なども豊富にスイカには含まれていますので最適な熱中症予防の食べ物といえます。
また、塩をかけると甘くなると言われていますがスイカに塩をかけることにより塩分の補給もできますので、スイカは夏の熱中症予防に最も最適な食べ物といえますね。
カロリーは?
スイカは甘いから太りやすいなんて言われることもありますが、実は100gあたりのカロリーは37kcalというローカロリーな食べ物であると言われています。
食物繊維も豊富に入っていますので便秘解消など女性にとっては非常に万能な食べ物であるといえます。
食べすぎには注意
スイカは美味しいと言われていますが、食べすぎには注意が必要です。
水分の多い食べ物なので、体を冷やす恐れや下痢などを引き起こす可能性もありますのでおいしいからと言っても食べすぎには気を付けたいものです。
そこで、ここからは食べすぎるといろいろな症状を引き起こす可能性がありますので書いていきましょう。
体を冷やす
スイカやキュウリなどはウリ科と呼ばれる植物で水分を豊富に含んでいるという特徴をもっています。
スイカの90%は水分でできているといわれていることから風邪をひいている方、妊娠中の方は体を冷やす可能性もありますので注意をしましょう。
その反面、発熱、のどが乾燥しているなどの症状がある場合には解熱の作用や水分、栄養の補給などの効果も期待できますので、その際には食べるほうがよいです。
ダイエット中の人
スイカはほとんどが水分なのでカロリーは低いとおもっており食後のたくさん食べる人もいますが、Sサイズの小さなサイズのスイカを食べるとカロリーはどれくらい含まれているかというと約2kg以下のスイカの場合には650kcalも含まれます。
そのため、食後にたくさん食べすぎるとカロリー摂取をしすぎということになりますので注意をしましょう。
口内にできものができている人
口内炎やデキモノなどができている人はスイカを食べすぎると粘膜の免疫機能が低下をします。
そのため、デキモノが治りにくくなるかひどくなってしまう可能性もありますので注意が必要です。
頻尿になる
水分の多いスイカを食べすぎると利尿作用で水分が多く体からでてしまうことも。
最終的にはトイレに頻繁に行くことになりますので食べすぎには注意をしましょう。
肝臓が弱い人
スイカにはカリウムがたっぷりと含まれています。
そのため、肝臓が弱い人は水分を輩出する機能が弱いためカリウムを血中に溜め込んでしまうため病気の症状によっては摂取量の制限などがある場合もあります。
スイカっておいしい食べ物なのですが、食べすぎて良いということはあまりないため適度な量にしておきましょうね。
美味しいスイカの見分け方
スイカを購入する際に気になることが「甘いスイカはどれかな?」ということです。
中にはせっかく購入をしたのに味も薄くておいしくないという場合もありますので見分け方を覚えましょう。
シマ模様の色
スイカといえば緑と黒の模様が皮にあるのですが、その際に「模様が濃い」方がおいしいと言われています。
特に緑の部分と黒の部分の境目がはっきりとしているほど甘いスイカだと言われていますのでじっくりと見極めましょう。
模様にはうねりがある
模様の形から甘さの判断もできます。
具体的にはまっすぐな模様のスイカよりもうねうねとうねっており、雷のような模様になっているスイカの方が甘くなります。
模様がデコボコしている
スイカの深緑の模様の部分が外の皮よりも盛り上がっているデコボコとしたスイカは甘いといわれています。
ツルの付いていた部分を見る
スイカの頭頂部にあるツルのついていた部分が緑色でさらに大きくへこんでいるものは甘いスイカだといわれています。
日持ちのするスイカの見分け方
スイカというのは生ものなのでどうしてもすぐに腐ってしまいます。
そのため一玉を購入しても半分をダメにしてしまったということもありますよね。
その際にはお尻の部分をチェックするようにしましょう。
お尻の部分には花が付いており、その形が大きければ大きいほど花が大きく育っていたということになります。
そのため実であるスイカが完熟で食べごろというわけになります。
その逆に小さければ花がほとんど育っていなかったということになりますので、これから熟れていくので日持ちもするでしょう。