これからの時期にはアウトドアに出かける方も多いのではないでしょうか?
キャンプに川遊びなど出かける機会も多いと思いますが、そんな時にぜひやってほしいことが飯盒でご飯を炊くことです。
飯盒はキャンプの定番のアイテムで、ご飯を炊くといえば飯盒と言われるくらい大事なアイテム。
しかし、初心者人だとご飯が上手に炊けなかったらどうしようという不安もでてきます。
そこで、飯盒で上手に炊く方法について書いていきましょう。
飯盒とは?水の量と正しいやり方でアウトドアの最高飯
その前に飯盒とは?という基本的なことについて書いていきましょう。
飯盒(はんごう)は、キャンプ・登山など野外における調理に使用する携帯用炊飯器・食器である。日本では主に屋外での炊飯に使われる。飯盒で炊飯することは「炊爨」(すいさん)と表現します。
(引用:ウィキペディア「飯盒」)
つまりキャンプや野外にへいって炊飯をすることを飯盒と言いますね。
もちろん飯盒の使い方として、ご飯を炊くだけではなく他にもいろいろな料理にも活用ができますので野外へ行く場合には便利なアイテムといえます。
歴史
今はご飯を炊くための道具という印象の飯盒ですが、昔はちがっていました。
もともとは食料を携行したり、食事をするときの器として使われており、軍隊の装備品としてヨーロッパで誕生をしたと言われています。
その中でもご飯を主食としている日本が野外炊飯を行えるように改良したものが兵式飯盒と言われています。
実は昔からあまり大きく変わることはなく、幅広い野外レジャーでも使われていますね。
飯盒の炊き方
これから家族や恋人、友人らとキャンプへ行こうと思っている方も多いでしょう。
しかし、気になることが飯盒で上手にご飯を炊くことができるのか?
芯が残ったらどうしよう、ご飯を上手に炊くことができなかったらどうしようという不安になります。
正直私も久しぶりに飯盒でご飯を炊いたので不安な面もありましたが、実際には結構簡単に炊くことができました。
やり方を間違えなければおいしいご飯を炊くことが可能なので、ここで紹介をするやり方を行ってみましょう。
ご飯を量る
まず最初のご飯の量を量りましょう。
一般的な豆のような形をしている飯盒の場合は最大4合まで炊くことが可能となります。
あとは人数や好みの量を量るようにしましょう。
飯盒には内ふたと外ふたの2つがあるのですが、内ふたに擦切りでご飯を入れると2合、外ふたに擦切りにご飯を入れると3合となります。
4合にしたければ2合を2回入れればよいので2~4合まで自由に調整がききます。
米を洗う
お米を入れたらまずは精米をしましょう。
飯盒は形が変わっていますので正直お米をとても洗いにくいです。
手が入りにくいということですね。
そこで簡単に洗う方法としては、そこに水をいれてシェイクをすること。
あとは内ふたを使って中のお米がこぼれないように水を交換しましょう。
約3~5回くらい洗うとお米もきれいになります。
水を量る
飯盒の中には水を量るための線が2つあります。
この線を基本に水を量ることになりますね。
上の線は4合用、下の線は2合用となっており、間が3合になります。
水は好みによって上下をしても良いですが、基本はきっちりとした量にしておくと失敗も少なくなるでしょう。
水をいれた後は最低でも15分~30分はつけておきましょう。
(冬は1~2時間程度必要になる場合もあります)
水につける意味はお米に水を吸わせてよりおいしくするためですので、大事なポイントですよ。
火にかける
では、いよいよ火にかけることになりますが今回はたき火で炊く場合について書いていきます。
まず大事なことは沸騰するまでは弱火~中火(約10分くらい)。
水分が吹きこぼれたら強火にするというイメージになります。
弱火:飯盒の底に炎が届かない程度
中火:飯盒の底に炎が触れる程度
強火:飯盒の側面に炎が上がってくる程度
火の調節は薪の場所を変えたり、追加をしたりして調整をしましょう。
薪をたくさん入れると強火になりますし、薪をすくなくしたり広げたりすると弱火になります。
吹きこぼれはおこったら上から石などのおもりを上にのせて飯盒のふたが取れないようにしましょう。
吹きこぼれる量がへってきたら徐々に火を弱めていきますね。
蒸気の量も徐々に減ってくることになりますので、あとはお米の長けているチリチリという音が聞こえてきたら感性です。
匂いが焦げてきているような感覚ならば焦げている可能性が高いためすぐに火からはずしましょう。
裏返す
最後に蒸らすことが必要となります。
そのため、火から外して裏返しておいておき15分~30分ほどおいておきましょう。
この作業をすることで全体に水分がいきわたりふっくらとおいしいご飯にしあがります。
ふたの裏をたたいたりする人もいますが、基本は何もせずのそのままほおっておくのが正しいやり方です。
飯盒で炭火を使って炊く方法
ここまでは直火で飯盒をつかって炊く方法を紹介しました。
しかし、キャンプの食事の定番といえばバーベキューもありますよね。
そんなときには直火ではなく、炭火をつかって食べることになるのですが炭火をつかって飯盒でご飯を炊くことはかのうなのでしょうか?
炊き方はたき火と同じ
私も直火の方が火力が強いと思っていたのですが、実は炭火の方が火力は強いのです。
そのため、バーベキューの用意をする際に炭火に火をつけて網の上に飯盒を置くことですぐに炊くことが可能。
炊き方は一緒で最初は中火~弱火でくつくつというまで待つ必要があります。
そこから沸騰をしてきたら上から重しをのせて炊くということになりますね。
すごく難しいように感じますが、実はとても簡単です。
大事なのは飯盒と炭火との距離です。
遠いとなかなか沸騰までいかないので、近い距離で最初は様子をみてあとは飯盒を動かして火からの距離を調整するという流れにしましょう。
飯盒でご飯を炊くまとめ
キャンプなどへ行くと飯盒を使ってご飯を炊くことになりますが、どうしても敷居が高いようにかんじますし難しく感じます。
しかし、火加減などをよく見ておけば基本的には失敗のすくない炊き方になりますのでぜひチャレンジしてみましょう。
飯盒で炊いたご飯は絶品ですし、外で食べる食事は格別ですのでぜひ食べてくださいね。
レシピのアレンジ
もちろん白ご飯もおいしいのですが飯盒でアレンジをしてもおいしいです。
例えば、スパムハムをいれて一緒に炊くとほのかな塩味がのこるため簡単に混ぜご飯が完成しますし、コーンを入れてコーンご飯にしてもよいでしょう。
もちろん、スーパーなどで売っている釜飯の元などを入れて炊くとそのまま炊き込みご飯になったりもしますのでとにかく自由にアレンジができるとして人気になっています。
飯盒ってついつい白ご飯を炊くことだけを考えてしまいますが、実は結構は汎用性も高いアイテムとなっていますので白ご飯以外に何かを作ってみたいという場合には混ぜご飯は手軽に簡単にできますのでよいですね。
他にも中にクッキングシートを敷いてホットケーキミックスを入れると蒸しパンも簡単に作れます。
インターネットで飯盒のレシピと検索をしてみるととにかくいろいろとでてきますので気になるレシピはいろいろと試してみましょう。
お汁も一緒に作れる便利さ
飯盒の良いところは2つの料理を一緒に作れるところです。
もちろん下の段はご飯を炊くことになるのですが、2段目に玉葱やキャベツなどの野菜を小さくして入れて、味噌などで味付けをしておくとご飯がたけるのと同時にお味噌汁も完成をするという流れになります。
飯盒って見た目以上に作る人のことを考えてくれており確認活用の方法もいろいろなんです。
他にもホットケーキミックスを中へ入れて焼き上げることによりパンケーキができたり、具材と水と出汁を入れればお汁系ができたりと万能アイテムです。
気を付けることは火加減くらいなので、そこをしっかりと見て注意をしていきましょう。