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水道の民営化のメリットと問題点!海外の事例と日本での課題について

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料金が変わらないか心配になる水道民営化

水道の民営化

この法案が2018年12月8日に通りました。

電気やガスも同じように民営化になって価格競争を狙って?またいろいろな国の事情がありこの法案を通すための政府も動いたといわれえちます。

ニュースではなんとなく知っているけれども、あまりよくわかっていないという方のためみ水道の民営化について、全国の水道料金の比較、海外の事例などを含めてわかりやすく書いていきましょう。

水道民営化とは?

そんな水道の民営化について書いていきましょう。

水道民営化の概要について書いていきましょう。

今の水道事業は基本的に公費で行われており、市役所が今までは運営権を所有権を持っていました。

しかし、今後は所有権は市区町村が持っており、運営権を民間の会社が参入をしてきても問題がないですよということになります。

ただし、今まで通り市区町村の自治体が行うのか?それとも民間に依頼をするのかはまかされています。

水道民営化の目的とメリット

では、その水道民営化の目的について書いていきましょう。

自治体が今困っていることが原因となっています。

それは「水道事業にお金がかかって仕方がない」というのが大きな理由です。

では、詳しく書いていきましょう。

実は日本の水道管の整備をされたのが1960~1970年代となっており、水道管の耐用年数は40年と言われており、今の予算がなくて水道管の老朽化が進んでいます

すると年間2万件の水道菅の故障などが起こっているのですが、過疎地域にいたるまで交換が必要となるため取り換えに対する費用と使う人の数に割に会わないということになります。

水道管を1kmを交換するために1億円~2億円かかるといわれており、交換が必要な水道管は約10万kmだといわれえています。

水道管の交換はすでに水が中を通っていることから、一度逃げ口を作る必要がありますので、バイパスの工事をその都度しなければなりません。

結局同じ場所を2度工事しているのと同じなので大変なことになるのです。

そのため、お金も時間もかかるため民営化が進んだといわれています。

では、次に水道料金について書いていきましょう。

実は住んでいる市区町村によって水道の料金は全くことなっており、一番安い地域と高い地域では約8倍の差があるといわれているのです。

水道料金の比較

そんな水道料金について比較をしてみましょう。

ちなみに全国の水道料金の平均は約3,227円だといわれています。(2018年4月現在 家事用20㎥)

(参考:日本水道協会「水道について」)

安いランキング
ランキング 地域 料金
1 兵庫県 赤穂市 853円
2 山梨県 富士河口湖町 985円
3 静岡県長泉町 1,120円
4 静岡県小山町 1,130円
5 和歌山県 白浜町 1,155円

安い地域は1,000円を切る安さとなっており、ランキング上位に入る理由はきれいな水が豊富にある地域です。

豊富に水があり余っている状態で、元からキレイなのでろ過などの作業もほとんど必要ないため水道を安く使えるのです。

ちなみに東京都の平均は2,573円なので平均からみるとかなり安いといわれています。

高いランキング
ランキング 地域 料金
1 北海道 夕張市 6,841円
2 北海道 由仁町 6,379円
3 北海道 羅臼町 6,360円
4 北海道 江差町 6,264円
5 熊本県 上天草市大矢野地区 6,264円

上位はすべて北海道の地域となっていますが、そこには理由があるので価格差が生まれる理由について書いていきましょう。

差が生まれる理由

水道に関しては基本的に自治体でかかっている費用とそこの自治体の人口で割る必要があるため北海道は高くなります。

都市部ではきれいな水を手に入れることは難しい代わりに設備費にはお金がかかりますが人口が多いことから一人当たりの負担が少ないという理由で安く水を使えているのです。

水道民営化の問題点と海外の事例

実は海外では普通に水道事業に民営化というのはたびたびおこなわれているのです。

その事例をみてみると、パリで1985年に水道事業を民営化したところ2009年までに水道料金が2.65倍に。

これは収益を出さなければいけないという流れになったためです。

また、アメリカのアトランタでは水道管が破裂したり水道の質が下がり黒い水が出てきたりとコスト削減によるレベルの低下が問題となってしまったのです。

海外では235の都市で民営化をした結果、採算が合わないために公営に戻したという事例が多々ありますね。

日本での問題点

また、日本でも民営化にすることで問題も多いです。

日本といえば地震大国となっており、とにかく震災などの問題が多い国です。

そのため、緊急時に水道管の修理に民間の業者が駆けつけてくれるのか?責任は自治体なのか民間なのか?という点が問題点となっています。

つまり、やってみないとわからないというのが今の水道民営化の現状なのです。

法案の議論はたったの7時間

また、この水道民営化は政府が強引に押し通した形となっているのが正直なところ。

ニュースをみてみると、一部では国会の審議にて行われた議論はたったの7時間だといわれており、衆議院を通過したのです。

「民間に運営をすることで事業が不透明にならないか」

「サービス低下、不適切な料金値上げが起きる可能性について」

「民間企業の倒産時や災害時の事業体制はどうするか」

「自治体に責任を残す(所有権)が、民間に任せておいて責任遂行能力は残るか」

などのいろいろな質問がでましたが回答がないまま強行をされた結果となりますので、本当に国民のことを考えた議論ならばもっといろいろなことを考えてから通すべき。

「やってみなければわからない」では困りますよね。

水道民営化のまとめ

水道民営化について書いてきました。

たしかに水道管の老朽化という問題はありますので、それは早急になんとかしなければならない問題だといえます。

水道はライフラインなので、それならば他の法案をとめても予算をそちらへ持っていくべきでは?と思いますし、政府はそもそも優先順位をつけて議論よりは政治家にとって、自分にとってメリットのあることしか議論していないのだと思います。

「やってみなければわからない」水道民営化は非常にリスクの高いことだと思いますし民営化になって信頼できる会社が出てくることを祈りたい。

何よりも料金が上がることは避けてほしいものですね。

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