ビジネスマンはメールを送る習慣がまだまだあります。
私も毎朝の仕事はメールの確認からしているのですが、そこで大事なことはメールに不備や失礼のない文章です。
相手の宛名や文章など定型文があったり、ときにはいただいた内容に関して返信をしたりすることもありますがいつも迷うことが「様」と「殿」の使い分けです。
いつ「様」なのか?誰ならば「殿」なのか?
その境目や使い方について書いていきます。
様と殿の使い方!文書やメールで間違えないために
文書には誰宛ての文章なのか?とあらわすことが重要です。
逆にそれがなければビジネスをしている人からすると常識のない人と判断をされてもおかしくありません。
もちろん正式な文章ではなく、メールやメモでも誰宛てなのか?を明確にすることが重要です。
その時に大事なことは敬称ですね。
○○様、○○主任、課長、などをつけることになりますが人によっては「様」ではなく「殿」をつけるべきです。
他にも御中や各位などビジネスの場面では敬称をつける機会というのが本当に多いので失礼がないようにするためにも身に着けておく必要がありますね。
様と殿はどちらを使うべき?
そんな中でも難しい「様」と「殿」の使い分け。
これをいかにうまくできるかがとても重要です。
そこを知るためには「様」と「殿」の歴史について調べてみましょう。
殿は本来その地にある邸宅の尊称として用いられていたものでした。
昔の日本では人の名前を呼ぶことは失礼にあたり、特に公家や武家など地位の高い人を呼ぶときに「官職名」や「相手の邸宅」がある地名に「殿」をつけることが多かったのです。
その当時は身分の高い人にだけ使わていたものが時代の流れに伴って一般的な敬称としても出てきたのです。
その後は様と言う言葉も定番化し、今は様と殿が入り組んでいるような状態となっているのです。
様と殿の使い分けの方法
では具体的なさまと殿の使い分けについて書いていきます。
使い方に注意をしてうまく活用をしてくださいね。
様の使い方
様は目上の人、目下の人に関係なく使える敬称です。
そのため使用をされる場面も多く、ビジネスシーンに限らず日常的に使われることが多い言葉です。
基本は「個人名+様」が一般的となっており会社などには御中とつけるのが一般的な流れです。
ただし、株式会社○○様と記載をしても敬意を表しているので間違いではありません。
ビジネス文書はもちろんですが、顧客、取引先に、会話の中でも基本的な敬称として使う点は間違いではありません。
様は役職名の後は使用してはダメ
万能な使い方ができる敬称「様」なのですが、ダメな使い方もあります。
それは「役職の後」と「連名」の時です。
役職名はすでに敬意を表している書き方となりますので敬称だけで必要はありません。
〇山田部長
×山田部長様
また、連名の場合もまとめて様を1つだけつけるというのは大きな間違いです。
連名の場合は名前それぞれに様とつけるのが定番な考えです。
〇山田太郎様 花子様
×山田太郎 花子 様
殿の使い方
続いて殿の使い方ですね。
こちらは使い方が難しく、正しく使えていれば問題はないのですが間違って使うと失礼に当たることもありますので気をつけましょう。
主な使い方は社内文書や公用文などに用いられます。
一般的に目上から目下に向けて使う言葉だとされ、取引先の人などに向けて使うのは失礼にあたるとして、避けることが多いようです。
使い方としては役職名と殿です。
〇山田営業部長殿
また、現代では話し言葉でも使われることはない言葉といえますね。
その理由としては殿は一般的ではないですし、○○殿という呼びかけは時代劇をイメージさせることから相手に失礼に当たります。
バカにしているのか?と怒らせてしまう可能性もあることから避けられています。
敬称と宛名の重複はNG
あと気をつけたいのは敬称と殿の重複です。
×株式会社○○御中 営業部長様
すでに会社名に御中という言葉がはいっていますのでそれ以上は必要ありません。
御中で十分意味を満たしており、そのあとの敬称はなしで誰宛てかがわかれば問題はありませんので間違えないように気をつけましょう。
殿と様の使い分けのまとめ
ここまで様と殿の使い分けについて書いてきました。
仕事をしていくうえでメールの対応は必須の能力であり、様や殿など敬称には気を付けて贈らなければ相手に失礼になってしまうこともあります。
そのようなことにならないようにするためにも間違えないようにしましょう。
様は万能なので最低限様の使い方はしっておき、殿は個人的にも「難しそうだな」という印象です。
迷ったときは上司に相談するなど何よりも顧客に失礼の内容にして下さいね。