乾杯の挨拶は難しい結婚式のマナー
結婚式に乾杯の挨拶をたのまれた。
そんなときあなたはどうしますか?
もちろん親族もたくさんいますし、友人知人らも集まっているかしこまっている場でマナーができていないのも問題ですし、ふざけることもできません。
最低限のマナーは知っておかなければなりませんので、ここでは結婚式の乾杯の挨拶のマナーについて書いていきましょう。
結婚式の挨拶は簡潔に
結婚式に乾杯の挨拶を頼まれたときにはすごくいろんなことを考えます。
「結婚する二人に良い言葉を送ろう」
「印象に残る挨拶をしよう」
「面白い挨拶をしてインパクトを残そう」
などいろいろとありますが、あくまでも主役は新郎新婦なので邪魔をしないことが一番です。
結婚式の乾杯の挨拶で多い口コミは「挨拶が長い」「飲み物がぬるくなってしまった」という声です。
そのため、乾杯に挨拶までは「簡潔に」しておく方が結婚式の時間も長くならないのでよいでしょう。
結婚式の乾杯に挨拶の流れとマナー
結婚式の挨拶は「短め」に「簡潔に」述べるといことを紹介しましたが、短いながらにも丁寧にきちんとすべきポイントというものがあります。
最低限の流れが必要なので、結婚式の乾杯のあいさつの基本的な流れについて書いていきましょう。
1,自己紹介
2,祝福の言葉
3,はなむけのことば
4,結びの言葉
5,乾杯の音頭
基本構成はこの5つの要素です。
この形式を崩さなければマナーとしても大丈夫なのであとは順番にどのような挨拶をすべきかを書いていきましょう。
1,自己紹介
自己紹介は
新郎新婦とどのような関係に当たるのか?ということです。
そこをしっかりと抑えておけば「あなたは誰?」という疑問を持たれなくてすみますので、きちんと押さえておきましょう。
例としては新郎の会社の上司という設定の例を書いていきましょう。
ただいま、ご紹介預かりました新郎の会社の上司であります株式会社○○の○○(立場)○○(苗字)でございます。
誠に僭越ではございますが、ご指名を頂戴いたしましたので乾杯の音頭を取らせていただきます。
こんな風に簡潔に自己紹介をしましょう。
また、あなたが誰なのかがをわかるように気を付けておきましょう。
2,祝福の言葉
自己紹介の次に大事なことは新郎新婦へのお祝いの言葉です。
自己紹介から「おめでとう」の祝福の言葉ということはとても大事ですので、流れとしてきちんと覚えておきましょう。
ただし、新郎新婦だけではなく親族への配慮を欠かさないことはとても重要です。
○○君、○○さん、ならびにご両家のご親族の皆様には心よりお祝いを申し上げます。
最後は「本日は誠におめでとうございます」でも問題ありません。
3,はなむけのことば
はなむけの言葉はとても大事です。
今後の二人の幸せを願ったり、励ます言葉、先輩としてのアドバイスなどいろいろなことばがありますね。
例えば上司の場合、
私は〇〇君が入社してからずっと同じチームで仕事をしておりまして、日々成長していく姿を近くで見てきました。
そして本日、〇〇さんという素晴らしい女性と、新しい人生を歩き出すということで 私も嬉しさで胸がいっぱいです。
〇〇君、〇〇さん、これからはふたりで力を合わせて幸せな家庭を築いて下さい。
友人だと学生時代の旧友なども多いと思います。
そんな時には学生時代の友人の姿と結婚後の家庭について伝えるとスムーズでしょう。
〇〇君はサッカーにしてもそうですが、好きな物に対して努力や愛情を注ぎ続ける熱い性格です。
そんな熱い性格でこれからもずっと〇〇さんと愛情いっぱいの家庭を築いていくことと思います
こんな風にサッカー部ならばサッカーの練習をしていた姿を重ねてみても良いですね。
あとは定番のはなむけの言葉として紹介をします。
将来、どんな困難が訪れようともお互いに助け合い手を取り合って歩んで行かれることを願っております。
こんな風に定番の流れで話をしても良いでしょう。
4,結びの言葉
乾杯までの流れで言葉を言ってきたのであとは、結びの言葉となります。
ここをしっかりと締めることができれば乾杯までもスムーズにいきますので丁寧に伝えるようにしましょう。
ここの流れはほとんど同じなので例文を紹介しておきます。
お二人のこれからのご多幸と、ご両家の益々のご繁栄を心から願い私のお祝いの言葉とさせていただきます。
おふたりの末長いお幸せとご両家ならびにご臨席の皆様のご健勝とご多幸をお祈りいたしまして
こんな風な新郎新婦の幸せを願ってという部分をしっかりと強調しておくとよいですね。
5,乾杯の音頭
もちろん最後は乾杯の挨拶をします。
その際は全員で乾杯を言いたいので、コップを持ってもらうような言い方が大事です。
ふたりの門出を祝して乾杯したいと思います。〇〇君、〇〇さん、おめでとう。乾杯!
それでは皆様、乾杯の御唱和をお願い致します。
ご両家の益々のご繁栄と新郎新婦の末永いご幸福を祈念致しまして、 乾杯!(唱和)
乾杯がいつ訪れるかわからないので、タイミングがつかみやすいように「ご唱和を願います」という言葉を入れるととても丁寧です。
「乾杯」は大きな声ではっきりということが大事ですね。
乾杯の挨拶の注意点
しかし、気をつけたいこと、注意をしなければならないこともありますので紹介をしていきましょう。
縁起の言葉は言わない
まず結婚式に縁起の悪い言葉を使わないことです。
別れる、切れる、終わる、離れる、出る、戻る・・・など結婚は結ぶものなのに縁が切れるような言い方はしないようにしておきましょう。
早口にならない
スピーチはとても大事なもの。
もちろん簡潔に終わればスムーズなのですが、中には緊張しすぎて早く話をしてしまう間違ったケースもあります。
そのため、普段よりもさらにゆっくりと話しをするようにしてください。
視線は前にして堂々と
乾杯の挨拶は基本的に暗記すべきです。
短い挨拶なので紙を見ながらでも構いませんがスマートに挨拶をするためにも前をみて堂々と挨拶をしてください。
下を向いたり、目線が合わなかったりすると大きな問題となりますので注意をしましょう。
結婚式の乾杯の挨拶のまとめ
結婚式の乾杯の挨拶の基本とマナーについてお伝えしました。
ここで大事なことは簡潔に丁寧にお伝えすることがとても大事です。
緊張をすることもありますが、何よりも丁寧にあいさつをするように心がけてくださいね。