祖父母が父母が年齢を重ねていくといろいろな長寿祝いがあります。
これは日本の伝統文化となっており、各年齢ごとにお祝いの方法もことなりますね。
そんな長寿祝いですが、そもそも何歳?どんなことをするのか知らない方も多いので紹介をしていきましょう。
長寿祝いの年齢と祝い方
日本の平均年齢はどんどん上がってきており、60歳で還暦として喜んでいたのが懐かしく感じます。
今では70歳、80歳でも現役でバリバリ頑張っている方もたくさんいますね。
もちろん親が元気な時に親孝行をしておきたいものですが、今の平均年齢は女性が86.99歳、男性が80.75歳と言わr手います。
そんな長寿祝いですが、それぞれの意味があり由来がありますし年齢もあります。
まずは表にしてまとめてみましょう。
(年齢参照:厚生労働省「第22回生命表(完全生命表)の概況」)
長寿祝いの一覧表
数え年齢 | 名称 | 由来・イメージカラー |
61歳 | 還暦(かんれき) | 生まれた年の干支にもどることから。(赤・朱色) (数え61歳。満60歳で祝う) |
70歳 | 古稀(古希)(こき) | 唐の詩人・杜甫の「人生七十古来稀なり」に由来。(紫) |
77歳 | 喜寿(きじゅ) | 「喜」のくずし字の、七十七と読める形から。(紫) |
80歳 | 傘寿(さんじゅ) | 「傘」のくずし字の、八と十を重ねた形から。(金色、茶色) |
88歳 | 米寿(べいじゅ) | 「米」の字をくずすと、八、十、八に分かれるので。(金色、茶色) |
90歳 | 卒寿(そつじゅ) | 「卒」のくずし字「卆」が九十と読めることから。(白) |
99歳 | 白寿(はくじゅ) | 「百」から横線の「一」を取ると「白」になるので。(白) |
100歳 | 百寿(ひゃくじゅ)
(ももじゅ) |
100年を表すことから。(白) |
101歳 | 百一賀(ひゃくいちが) | 100歳以上は101歳は百一賀、102歳は百二賀、103歳は百三賀…となる |
108歳 | 茶寿(ちゃじゅ) | 「茶」の字をくずすと、二十と八、十、八に分かれるので。 |
111歳 | 皇寿(こうじゅ) | 「皇」は「白」と「王」にわかれる。 「白」は、「百」から横線の「一」を取ると「白」になるので99歳を表わし、「王」は「十」と「二」に分けることができる。 ゆえに「白」(99歳)+ 「十」「二」で111歳。 |
こんな風に節目の年齢ごとにお祝いをするという風習があります。
次に簡単に意味や理由を紹介していきます。
還暦(かんれき)
61歳(満60歳)になったときに祝うものです。
60歳で生まれた干支に戻ることから「暦が還る」。つまり還暦という名前がつきました。
還暦は赤が生命の象徴と言われていることから赤いちゃんちゃんこを着たりします。
古希(こき)
70歳(満69歳)で祝う古希は「珍しいほどの長生き」ということです。
「古希」の「古」は、古来の「古」、「希」は「まれ」と読み、めったにはない珍しいことの意味を指しています。
イメージカラーは紫です。
喜寿(きじゅ)
77歳(満76歳)で祝うものです。
その「喜寿」を祝う習慣が始まったのは室町時代と言われています。
喜寿の前の還暦や古希の祝いは中国から伝わってきたものですが、長寿を祝うという習慣が定着する中、「喜寿」を祝う習慣も発生したようです。
傘寿(さんじゅ)
80歳(満79歳)で祝うものです。
傘の字の略字を分解すると八十となることに由来。長寿祝いの色は金茶です。
米寿(べいじゅ)
88歳(満87歳)で行う米寿。
八八が2つがちょうど一致するのが「88歳=米寿」で縁起の良いお祝い事です。
赤より紫より貴い「黄色」で米寿を祝うため、金色や黄色のちゃんちゃんこや頭巾を贈るのが習わしで、金色や黄色のものを贈られる方が多いです。
卒寿(そつじゅ)
90歳(満89歳)で祝う卒寿。
88歳の米寿があるのであまり一般的ではありませんが、米寿(88歳)のお祝いをできなかった方に感謝の気持ちを伝える機会として行っています。
白寿(はくじゅ)
99歳(満98歳)で行う白寿。
百から一を引くと白になることから「白寿」と呼ばれています。
百寿(ももじゅ)
100歳(満99歳)は100歳であることから百寿と呼びます。
他にも一世紀を指すことから「紀寿」と呼ぶこともあります。
茶寿(ちゃじゅ)
108歳(満107歳)で祝う茶寿。
茶の字を分解すると八十八、十、十となり、すべて合わせると108になることに由来です。
皇寿(こうじゅ)
111歳 (満110歳)で祝います。
皇の字を分解すると白(99歳)、一、十、一となり、すべて合わせると111になることに由来。
長寿祝いのまとめ
ここまで長寿祝いについていろいろと書いてきました。
もちろん年齢ごとにいろいろな風習があり、年齢ごとに祝い方やカラーというものがあります。
何よりも「健康でありがとう」という気持ちを伝えられることが一番ですし、あまり親を祝うということはありません。
元気なうちに親孝行をしておきたいものですね。