感染をしたインフルエンザの対策
冬の病気といえば、インフルエンザが一番に頭に浮かびますよね。
大人も子ども関係なく感染をするやっかいな病気でみんなに感染が広がってしまうほど感染力が強いのも悩みとなります。
そんなインフルエンザを症状が出たときにはどうするのかというと、、、
一番早い方法は病院へ受診をしてタミフルやリレンザと言われる薬をのむこと。
インフルエンザの症状を和らげて熱を下げてくれる効果があるのですが、子供に飲ませると禁断症状がでてしまったりすることもありますのでできれば「飲みたくない」と思う方もいると思います。
そこで、インフルエンザに感染をした子供がタミフルを飲まないで完治させることができるのか?について書いていきましょう。
インフルエンザの症状と原因
その前にインフルエンザとはどんな病気なのか?
そして、インフルエンザの症状と原因について書いていきましょう。
インフルエンザとは、
インフルエンザウイルスを病原体とする急性の呼吸器感染症で、毎年世界中で流行がみられている。わが国でも毎年冬季を中心に多数の患者発生と高齢者の超過死亡、インフルエンザ脳症に代表される乳幼児における合併症等がみられている。
(引用:NID国立感染研究所「インフルエンザ」)
インフルエンザの症状の特徴としては元気だった子供や大人が、突発的に38℃や39℃といった高熱を出す傾向にあり、そのまましばらくは高熱が続きます。
他にも、頭痛、筋肉痛、関節痛、強い悪寒などの症状が現れ、気管支炎や肺炎の症状を引き起こすことにもなります。
もちろん普通の風の症状であるのどの痛み、鼻汁、咳などの症状も引き起こすこととなりますね。
特に症状で多いのは倦怠感です。
子供は足や手が痛いなんていうことがありますが、大人だと体の関節が痛いということになります。
原因
原因がインフルエンザウィルスに感染をすることで、すでにインフルエンザに感染をしている人の咳やくしゃみなどによって飛沫をすることから感染をしたり、飛沫で手や物品に付着し、そこから間接的に感染することもあります。
そのため、学校や職場でインフルエンザに感染をする人が多いのはインフルエンザの菌を持っている人のくしゃみや鼻水からインフルエンザウィルスが浮遊をすることにより感染をしてしまうのです。
マスクや手洗いうがいなどで予防にはなりますが、完全に予防ができるのかといわれると難しいのが正直なポイントといえますね。
基本的にはインフルエンザのウィルスは空気中に浮遊をしていますので、流行をする時期は外出などを控えるほうがよいでしょう。
インフルエンザの治療方法
感染力の強いインフルエンザに子供が感染をすると、しんどそうなわが子の姿をみてかわいそうとおもいますし、少しでも楽にしてあげたいと思うのが親としての気持ちです。
その際にはまず小児科で受診をして検査をしてそれにより「インフルエンザ」と診断をされます。
すると、タミフルやリレンザというインフルエンザウィルスをやっつけてくれる薬を小児科で処方してもらうのが一般的ですね。
しかし、タミフルやリレンザを飲むことにより子供に禁断症状が出たなどのうわさもありますので避けたいともう方もいます。
そこで気になることがタミフルやリレンザを飲ませれば治癒は早いかもしれないのですが、薬を飲まなかった場合にはどうなるのでしょうか?
自然治癒は可能なのか?
結論から言うと、「タミフルなどの抗ウィルス剤は使わなくても、多くの場合は治癒をする」病気です。
元気な成人や子供でも小学生くらいになっている場合でインフルエンザの症状が軽い場合は飲まなくても大丈夫だといわれているくらいなのです。
まず、インフルエンザに感染をしたときに飲む薬であるタミフルなどを服用することの目的をしればわかります。
タミフルの仕事はインフルエンザウィルスの増殖を防いで、重篤化する可能性のあるインフルエンザ脳症などの合併症を防ぐために服用をするということです。
間違っている認識としてタミフルやリレンザなどの薬を服用してもインフルエンザの症状を緩和する効果もないですし、解熱する期間は半日から1日程度短くなるだけです。
あくまでもインフルエンザに感染した後の合併症を防ぐために服用すると認識をしておきたいですね。
となると、インフルエンザに対しては自然治癒は可能ですが合併症を防ぐという効果は期待できないので本来は飲むべきなのかもしれません。
合併症を防いでくれる点はタミフルのメリットなのですがその反面タミフルには副作用をいうデメリットもありますので紹介をしていきましょう。
タミフルによる副作用
どうせインフルエンザが治癒するのならば、自然治癒をしたいと思っている方もいると思います。
しかし、少しでもインフルエンザによる症状が和らぐのならばタミフルを飲んでもよいのかななんておもいますが過去にタミフルによって副作用が出たという報告もあるので本来は避けておく方がよいのかもしれません。
これは2005年にタミフルを服用していた患者2名が異常行動を起こし転落などをした事件で、ほかにも複数の異常行動が報告されているため10歳以上の子供には慎重に使うべきだといわれています。
そのため病院で処方をされても子供から目を離さないようにしてくださいといわれることもあります。
しかし、間違えてほしくないのはタミフルを飲んでいるために異常行動を誰もが起こしているかといわれるとそうではなく、インフルエンザで高熱を出しているために異常行動を起こしてる可能性もあります。
つまり、異常行動がインフルエンザでの症状なのか?タミフルの副作用なのか?の判断は誰にもつけられません。
タミフルを服用すると異常行動が出るから飲まないで自然治癒をするという方法もありですがそもそもインフルエンザ発症後はしばらく目を離さないで注意をしておくという点が大事だということです。
タミフルを飲まない時の対処法
インフルエンザには感染しているけれども副作用が出たら怖いからタミフルはやめておく。
そんな風に決めたときの対処の方法について書いていきましょう。
そもそも人間の体には感染症などと戦うための機能として免疫機能と呼ばれる働きをもっています。
これは自然に体の調子を整えてくれることになりますので、軽い風邪症状だとこの力で体を元気にしてくれますので免役機能を活用する方法について書いていきましょう。
以下の点に注意をして安静に徹しましょう。
・自宅で寝るなどをして安静にする。
・睡眠をしっかりとるようにする。
・脱水の症状を防ぐためにこまめに水分補給をする。
・熱を和らげるために、首、脇の下、太ももの付け根などを冷やす。
・汗をかくことが大事なので、しっかりと温めて汗をかいたら着替える。
・室内を加湿して、新たなウィルスの侵入や繁殖を防ぐ。(合併症予防のため)
・食事が取れるならば消化の良いものを食べる。
普通の風邪とあまり変わりませんが、インフルエンザは体の体力などを激しく消耗をすることになりますので、食べる飲むということは大事にしておきましょう。
また、インフルエンザは高熱になることから意識がもうろうをすることもありますのでしっかりと見極めてあげることが重要です。
インフルエンザの予防の方法
タミフルを飲む?飲まないと迷うこともあるのですが最初からインフルエンザに感染をしなければ、タミフルのことや体調を整える方法などを考えなくてもよくなります。
特に大事なことは、インフルエンザに感染しないための予防となりますので、最後の予防の方法について書いていきましょう。
予防接種
もちろん予防接種をしたから100%防げるわけではないのですが、予防にはなります。
ワクチンの効果は5か月程度しかもちませんので計画的にうけましょう。
出来れば感染を防ぐためにも10月末から11月上旬には受けておきたいところですね。
手洗い、手指の消毒、うがい
予防の中でも一番大事なことは、手洗いと手指の消毒になります。
その意味はウィルスの侵入をする機会を減らすという目的が主で、物理的に除去するためのは最も効果の高い方法だと言われていますね。
流水、石鹸できれいに手を洗ってそのままアルコールで消毒などをすると効果も高いです。
また、うがいでのどに付着をしているウィルスを外に出すことができます。
帰宅時には水で構いませんので必ずうがいをするようにしましょう。
手洗いは手だけではなく手首くらいまで洗っても良いですし、外から帰ってきたらそのままお風呂に入るとインフルエンザの菌が体に付着をしていたとしてもすべて洗い流されますのでメリットも高いです。
マスクをして過ごす
これもインフルエンザに感染をしないためには大事なことです。
外出時に空気感染を防ぐ目的となりますね。
もちろんマスクでは効果は薄いですが、予防の1つとしては効果はありますので外出時や病院へ行くなどの用事があるときには日ごろから気を付けましょう。
玄関口で服をはたく
外にはたくさんのインフルエンザウィルスがおり、外へ出かけると服にはたくさんのウィルスが付着をしています。
それを家に持ち込むと家に中にもウィルスが入り込むことになりますので玄関口もしくは外で服をすべてははたいてウィルスを外で落としてから家に入りましょう。
タミフルのまとめ
子供がインフルエンザに感染した場合に保護者は適切な知識で対応をしなければなりません。
タミフルで異常行動が出るのではなく、インフルエンザに感染をしたために出る可能性もありますし、飲まなくても治るのですがそもそもタミフルやリレンザを飲む目的は合併症を防ぐためなのです。
また、タミフルなどの薬を飲まないと決めたからといっても病院に行かなくても良いということにはなりませんので、インフルエンザの症状を子供が訴えているならばまずは病院へ受診をしてからタミフルを飲まないということを相談しましょう。
何よりも子供が元気になってくれることが最優先ですし、合併症など何事もないことが一番です。
そのため、インフルエンザかな?と思うような症状が出たらまずは病院へ受診をして先生の指示を仰ぎましょう。